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近年、地球環境の変化により自然災害が多く発生しています。
自分たちの住んでいる地域がどのような地盤で、どのような自然災害リスクを持っているかを知ることは、自分や家族の命を守るためにも非常に重要です。しかし、市民のみなさんが現在そのような情報を知る機会がほとんどありません。
そこで、私たちが有している知識や技術を駆使して、市民のみなさんや地元の企業からの声を取り上げ、地域が抱える問題や課題を解決するような支援を行っていきます。
また、その活動を通して、「地質学を学ぶことの重要性」も伝えていきたいと考えております。そして、学生(学)地域の企業(産)行政(官)市民(民)が協働して、様々なことに取り組めるような支援事業を実施し、よりよい地域社会づくりに貢献してまいります。
今回の地震では,揺れによる建物被害に注目が集まっていますが,地表にも多くの傷跡を残しました。
産総研によれば,最初のM7.8(2023.2.6日発生)の地震で約250kmに渡って断層が活動しました。この地震による断層の破壊範囲は,これまでに記録にある断層破壊長の中でも最も長大な破壊長の一つです。そして,その最初の地震の約9時間後に発生したM7.5の地震では約130kmに渡って断層が活動しました。この地震による断層破壊長も非常に長大です。これらの断層活動の痕跡は亀裂の連続として地表に現れているので,“トルコ”“地震”“地割れ”などで画像検索すると,その直線的に連続する亀裂の産状をたくさん確認することができます。
一方で,その写真の中に他の亀裂とは全く様相の異なる大きな谷の写真が目にとまると思います。その谷はオリーブ畑に形成されたのもので,幅300mで深さ40mに達する巨大なものです。当初,この巨大な谷も断層の亀裂の一種と考えられましたが,どうやらそうではないようです。東北大学の遠田教授によれば,この巨大な谷は,断層の活動と揺れに伴い形成された“地すべり”の一種である可能性が高いとのことです。“地すべり”といえば,豪雨の時などに発生すると考えられがちですが,実は地震の発生時にも発生する事がこれまでにも知られています。
文責:I.M.
写真参照:https://www.reddit.com/r/interestingasfuck/comments/10ytwdb/the_earthquake_in_turkey_was_so_strong_that_it/
今回の地震では,“パンケーキクラッシュ”と呼ばれる建物崩壊がたくさん発生しました。“パンケーキクラッシュ”とは,建物の各階が重なる様に崩壊して隙間無く積み重なる現象です。この現象は数秒で起こりますので,建物内の人には逃げる時間も空間もないので,生存率が非常に低くなります。
この現象は,当然ですが,柱や梁の強度が低い建物で起きやすくなります。さらには,柱だけで支える吹き抜けやピロティなどの構造を持つ建物でも発生しやすいと考えられています。日本でも,神戸を襲った1995年の阪神大震災でパンケーキクラッシュが発生しました。しかし,その後の建築基準の見直しで,現在では今回の地震で見られた様なパンケーキクラッシュが日本で発生する可能性は高くないと考えられています。
現在,トルコには,日本と同等の厳しい耐震基準があります。しかし,基準があっても全ての建物がその基準に沿って補強されているわけではありません。基準が厳しくなる前に建築された建物については,多くの場合,継続して使用することが許される制度がどこにでもあります。“いつ”くるか誰にも分からない地震の被害のために多額の費用を用いて補強するということは多くの人々の日々の生活の中で最重要課題ではないということでしょう。このことは全世界共通の問題で,当然日本にもあてはまります。
文責:I.M.
写真の参照:https://mbp-japan.com/osaka/oado/column/5129527/
USGS(米国地質調査所)によれば,トルコ南部で2023年2月6日午前10時頃にマグニチュード7.8の地震が発生した。この地震でこれまでに4300人を越える死者がでている。震源深さは17.9 km程度と浅く,活断層の活動による直下型地震であると考えられる。
今回の地震の発生域は,アナトリアプレート,アラビアプレート,およびアフリカプレートの3つのプレートが接する領域であり,今回の地震は,アナトリアプレートとアラビアプレートを境する東アナトリア断層の左横ずれ運動で引き起こされたと推察される。なお,この断層では,歴史的にもたくさんの地震が発生しており,近年では2020年にマグニチュード6.7の地震が発生し,甚大な被害が出ている。
トルコは日本と同様に地震大国である。今回活動した東アナトリア断層以外にトルコ北部を東西に走る長大な北アナトリア断層の存在が知られている。北アナトリア断層でも1999年にマグニチュード7.6の地震が発生しており,約17000人の死者が出ている。
文責:I.M.
「2022.9.5 中国四川でM6.6の地震発生」
(2022.9.6配信)
気象庁によれば,2022年7月24日20時05分に桜島で爆発があり,噴石が約2.5kmまで達した.この爆発現象を受け,気象庁は噴火警報を出し,噴火警戒レベルを3(入山規制)から5(避難)に引き上げた。
桜島は,鹿児島湾(錦江湾)の中に浮かぶ島であったのが,大正3年(1914年) 年の噴火で流れた熔岩により大隅半島と陸続きとなりました。しかしもっとはるか昔の約29000年前までは,ここには湾(海)はありませんでした。約29000年前にこの付近にあった火山が大噴火を起こし,地下にたまっていた大量のマグマを放出しました。そのため,地下が空っぽになり,地表がへこんでしまいまた.このようにして出来た地形がカルデラ地形とよばれます.その後,そのへこみに海水が流れ込んで今の鹿児島湾が出来ました。そしてこのカルデラはまだ火山(カルデラ火山)として活きているということは知っておかなければなりません。桜島はこの大噴火を起こしたカルデラ火山の子供のようなものと考えても良いかもしれません。桜島は子供らしく,あまり我慢せず,時々小規模な噴火を繰り返し起こしています。一方で,カルデラ火山は大人らしく,深いところに静かに大きなマグマだまりを形成しつつあるようです。
話は少し変わりますが,29000年前の噴火では,大量の火砕流が発生しました。その火砕流が積み重なった地層が“シラス台地”です。厚いところでは150m程の厚さがあり,鹿児島県から宮崎県まで広がっています。このシラスは雨で流れやすく,豪雨で度々土砂災害を起こします。このように地域ごとに地質の“特徴(あるいはクセ)”があり,その地質のクセが自然災害と密接に関係しています。地質屋はその地質のクセを見抜く力を持っていますので,全てではありませんが“どこで”,“どのような”自然災害が起こりやすいか,を予測する力も持っています。
文責:I.M
アメリカ航空宇宙局(NASA)は,2022年7月12日にジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が初めて撮影したフルカラー画像を公開した.この新しい望遠鏡は,1990年に地球の軌道に打ち上げられたハップル宇宙望遠鏡(HST)に代わるものとして昨年12月25に打ち上げられた後,半年間にわたって運用に関する準備が進められてきた.この望遠鏡による観測で,これまでのハップル宇宙望遠鏡(HST)では見えなかった星や銀河の細部が明らかにされることが期待されている.
我々地質屋は望遠鏡を使わないが,岩石の観察に顕微鏡を使用する.このニュースを聞いた時,学生時代に偏光顕微鏡や電子顕微鏡で岩石薄片を観察したときのことを思い出した.それぞれの顕微鏡では,それまでに見たことのない世界が見えるのだが,当時,それでも見えない部分が気になり,もっと細かくみたい,もっと細かい部分が見えないと何もわからない,という思考にとらわれたことがあった.宇宙ならなおさらかもしれない.ただ,そのような思いが科学者の研究への大きなモチベーションとなっていることは間違いないであろう.
文責: I.M
CNNによれば,2022年7月4日イタリアアルプスのマルモラーダ山で氷河の崩落による「氷雪崩」が起き,少なくとも6人が死亡し,12人が行方不明の模様。マルモラーダ山はドロミテ山塊の最高峰で,山頂に向かうルート沿いで大きな氷の塊が崩壊した。現地は記録的な高温状態が続いており,山頂付近は約10℃前後に達していた。同時に,イタリア北部を流れるイタリアで,最も長い川(650km以上)であるポー川流域が干ばつに襲われており,深刻な水不足となっている。
同じような現象は他の地域でも起こっており,ヒマラヤでは約2000年間で形成された山頂付近の氷河が最近25年間で消失したとの報告もある。また,アフリカ最高峰のキリマンジャロ山の氷河も同様に近年減少傾向にあるようである。
これらの現象は,近年の地球温暖化と無関係ではないだろう。地球科学の専門家は,これまでにも地球が数多くの気候変動を経験してきたことを知っている。現在進行している気候変動がこのような自然の摂理によるものなのか?あるいは人的社会活動の影響なのか?あるいはその両方なのか?いずれにしても,この急速な気候変動に対し,“今できること”をしていくことが必要であろう。
文責: I.M.
気象庁によれば,2022年6月26日21時44分頃に,熊本県熊本地方で地震が発生しました。地震規模を示すマグニチュード(Mj)は4.7(暫定値)で,熊本県美里町で最大震度5弱を記録しました。また,震源は八代市で震源深さは約9 kmと推定されています。この地震による被害の報告はないとのことです。しかし,揺れの大きかった美里町では町内全域を対象に避難指示が出されました。
今回の地震は東北東―西南西方に圧縮軸を持つ横ずれ断層型の地震です。これは約6年前の2016年熊本地震とほぼ同じ性質の地震です。また震源は2016年の熊本地震で一部が活動した日奈久断層の付近に位置しています。ただし,気象庁は6年以上経過していることからこの地震が2016年熊本地震の余震であるかの区別は難しいとしています。
文責:I.M.
■プログラム
主催者よりご挨拶/鈴木基之 (日本UNEP協会代表理事)
環境省よりご挨拶/正田 寛 環境省地球環境審議官
外務省よりご挨拶/赤堀 毅 外務省地球規模課題審議官(大使)
UNEPよりビデオメッセージ
I. 日本UNEP協会の活動――吉村皓一(日本UNEP協会事務局長)
II.UNEPの活動−UNEA-5.2、UNEP@50、Stockholm+50を振り返る
――大塚隆志(IGES戦略マネージメントオフィス ナレッジ・コミュニケーション ディレクター)
III.企画セッション
1. NPEC(環日本海環境協力センター)の活動
――寺内元基(NPEC主任研究員)
2. 企業の環境活動
・カネカ株式会社――福田竜司(Global Open Innovation企画部)
・栗田工業株式会社――本幡照文(経営管理本部WRC推進グループ)
3. 若者たちの取り組み
・My thoughts after reading "Making Peace with Nature"――白石菜絵(広尾学園高等学校)
・Stockholm+50に参加して――佐座槙苗(一般社団法人SWiTCH代表理事)
・海洋プラスチックごみから視える社会問題――愛媛大学社会共創学部環境デザイン学科 学生
文責:S. M.
2021.05~2021.03 |
令和3年度松山市市民活動推進補助金を獲得し、事業を実施しました。 事業名「地質調査に関する映像教材の制作とウェブセミナー・インターンシップの開催」 |
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2022.05~2023.03 |
令和4年度松山市市民活動推進補助金を獲得し、事業を実施。 事業名「地質技術者のお仕事体験バスツアー(高校生対象)および地質技術者によるオンラインセミナー(市民向け)の実施」 |
2022.06 |
ホームページを開設しました! |
2023.05〜2024.03 | 令和5年度松山市市民活動推進補助金を獲得し、事業を実施。 事業名「中学生から参加できる身近な地質を体験するツアーやオンラインセミナーの実施および地質情報チラシの発行」 |
2024.04〜現在 |
令和6年度 事業を現在検討中。 |
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事務所名 | 地質・環境技術研究所 (松山市NPO登録団体) |
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代表者 | 榊原 正幸 |
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